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医師のセカンドキャリアとしては何がおすすめ?
ここでは、医師のセカンドキャリアとして選ばれる主な選択肢についてご紹介しています。
一般的な業種とは異なり、生涯現役を貫ける医師という職業。定年退職まで勤めあげて医師を終えるのではなく、ぜひ定年後も地域医療の担い手として経験を活かしてほしいものです。
セカンドキャリアとは
セカンドキャリアとは、一般に「これまでの職業とは異なる第二の人生での職業」というニュアンスで用いられる言葉です。
人生100年時代と言われる昨今、多くの方々が自らのセカンドキャリアを模索し実践しています。医師とて例外ではありません。むしろ医師は息の長い仕事であることから、今まで勤務していた病院や今まで専門としていた診療科をいったん清算し、第二の人生に向けてセカンドキャリアの形成に邁進する方が少なくありません。
セカンドキャリアは人生の大きな転換点となります。決意や努力が無駄にならないよう、ご自身のセカンドキャリアを慎重に選択していく必要があるでしょう。
医師のセカンドキャリアの選択肢にはどのようなものがある?
勤務する病院には定年制があったとしても、医師という仕事自体には定年制がありません。一生涯続けられる仕事であるからこそ、医師は特にセカンドキャリアを意識しやすい職種と言えます。
以下、医師のセカンドキャリアの主な選択肢を見てみましょう。
転科
医師のセカンドキャリア形成において、代表的な選択肢の一つが転科です。これまで携わってきた診療科とは別の診療科に転じる道です。
専門領域の異なる道を選択する以上、転科でセカンドキャリアを成功させるには、相当な努力が必要です。一方で、新たな知見を得ることへの強い好奇心は、転科に向けた努力の力強いエネルギー源になることでしょう。
なお現実問題として、新たな診療科のスキルを十分に身につけるためには、相応の年数や経験が必要となります。そのため、転科によるセカンドキャリア形成を目指すのであれば、なるべく早いうち、理想は40歳前後までに転科へ向けた行動に着手することが望ましいでしょう。
医局から転職する
医局から出て独立した市中病院等へ転職することも、医師のセカンドキャリア形成の道として選択されることがあります。特に40歳前後まで医局に所属し、自身の将来について概ね見えてきた医師の中には、第二の人生を医局以外の場所で過ごしたいと思う方も少なくありません。
基本的に医局外の病院では、総合的な診療に携わることとなります。すなわち医局から出るということは、それまで携わってきた専門性の高い診療に邁進できないということにもなります。
ただし、そもそも総合的な診療を行いたい医師にとっては、医局を出ることが有効な手段の一つ。転勤や異動の可能性もほとんどなくなるため、安定的に地域医療へ貢献できる点も医局を出るメリットになるでしょう。
自身で開業する
総合病院等で一定の経験を積んだ医師に多く見られるセカンドキャリア形成の選択肢が、自分のクリニックの開業です。自分が診療の責任者となって幅広い患者を診療しなければならないことから、経験豊富な40~50代の医師が開業に踏み切る例を多く見受けます。
経営者として集患を考えなければならない点、看護師やスタッフ等の労務管理も行わなければならない点など、これまで経験したことのない業務も行う必要がありますが、一方で開業によって自分が良しとする医療を存分に実現できる点は、開業する大きなメリットになるでしょう。
フリーランス医として働く
常勤医という立場を辞め、フリーランス医としてセカンドキャリア形成を目指す医師もいます。
フリーランス医とは、一般に複数の病院の非常勤医を掛け持ちして働く医師のこと。複数の病院と非常勤医としての契約を結び、自分が希望する勤務日数等の形へ調整して働きます。
常勤医に比べると安定性の低い働き方ですが、自分のワークライフバランスを重視した働き方ができる点は、フリーランス医の大きなメリット。また、時給換算すれば常勤医よりも高給になる傾向がある点も、フリーランス医になるメリットの一つと言えるでしょう。
定年後に地域医療に貢献する
総合病院や大学病院などを定年退職した後、それまでの幅広い診療経験を活かす形で、特別養護老人ホーム(特養)や介護老人保健施設(老健)へ転じる医師もいます。
これら施設での診療に従事する医師は、一般に体力面の負担が少ないとされるため、定年後の医師のセカンドキャリアの場として大変人気です。日々、顔を知る入所者の方々の健康管理を行うことで、地域医療に貢献している実感を得ることもできるでしょう。
転職後の年収はやや下がる可能性がありますが、生涯現役として働いていくには適した職場かもしれません。
転職・転科によるセカンドキャリア形成の相談はエージェントへ
医師は診療のプロフェッショナルですが、セカンドキャリア形成(=転科・転職)のプロフェッショナルではありません。医師としてのセカンドキャリア形成を検討する際には、その専門機関でもある医師向け転職エージェントを活用するようおすすめします。
当サイトでは、近年社会的ニーズが高まっている精神科への転職サポートに強い転職エージェントをご紹介しています。セカンドキャリア形成をお考えの先生方は、ぜひ当サイトの提供する情報をご活用ください。
優秀な転職エージェントと出会い、最大限に活用するためには、各社の得意な傾向を見極め、転職活動における各段階で、適切に相談する必要があります。
独自の知識が必要とされる精神科医の転職では、まず専門性の高い転職エージェントへ相談し、自分の目的や経歴を明確化。その条件に合った病院の求人を紹介してもらうのが得策です。
それと並行して、医療従事者からの支持を集める、言い換えれば利便性が高いエージェントを活用。それでも決まらないようならば、最終手段として、求人数の多いその他大手転職エージェントへ登録をするという手順を推奨します。
まず、専門性の高いエージェントに相談する
「精神科医の転職相談室」
転職エージェント ※1

(https://doctor-seishinka.com/)
精神科医の転職を専門的に扱うため、精神科医が求める転職の条件、病院側が求める医師像の両方を熟知した上での求人紹介が可能。魅力的な職務経歴の記載方法、面接対策などのレクチャーも受けられる。
次に、利便性の高いエージェントに相談する
「M3.com CAREER」
8年連続1位 ※3

(https://career.m3.com/)
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(https://www.medical-principle.co.jp/)
1997年創業の老舗転職エージェント。臨床研修指定病院から個人開業のクリニックまで、幅広い求人を掲載している。全国各地に拠点を設けることで、エリアに特化した情報も提供している。
※1:2021年1月時点、編集部調べ
※2:2021年3月ゼネラルリサーチによって行われた、全国の20代~60代の医師に約1,000名を対象としたアンケート結果(https://doctor-seishinka.com/)
※3:2020年2月時点の情報、「M3.com CAREER」公式HPより抜粋(https://agent.m3.com/lp/parttime/adv_reason2/entry)
※4:2021年1月時点の情報、「M3.com CAREER」公式HPより抜粋(https://career.m3.com/admin/service)
※5:2020年11月16日時点の独自調査での情報、当サイト掲載のエージェントおよび求人サイトで精神科医の求人方法を最も多く掲載