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転職エージェント・求人サイトの選び方
転職を考えはじめてインターネットを検索すると、数多くのエージェントが出てきます。
多忙で、かつ、専門性の高い職業である精神科医にとって、「どういったエージェントが適しているのか」、そもそも「転職活動にエージェントが必要なのか」をここでは説明していきます。
精神科医の転職活動にエージェントや
求人サイトが必要か
多忙を極める精神科医の転職活動において、転職エージェントの利用は必須です。求人サイトで得られる情報だけでは、精神科医の今後のキャリア形成にも影響する判断をするには不十分だからです。
転職サイトと転職エージェントは人材紹介サービスであることは共通していますが、両者には違いが存在しています。
転職サイトとエージェントの違いは
転職サイトは、勤務地、年収、福利厚生など、希望する条件をもとに求人情報を検索し、応募することができます。多忙な精神科医にとって、多くの求人をいつでも場所を選ばず検索でき便利ですが、そのメリットを活かせるのは自分次第といえます。
エージェントを利用する場合、登録が必要です。その際に面談、電話、メール等を通じて精神科医の業界に精通しているコンサルタントと情報共有を行います。その上で今後のキャリアプランも考慮し、ニーズにマッチした求人を紹介する事が可能です。非公開求人を紹介することもできます。
また、面接対策や書類作成のアドバイスも行います。面接や病院見学へ同行し、スケジュール調整や給与の交渉なども代行します。精神科医が効率よく、後悔のない転職活動を行うためには、エージェントの利用がマストです。
問い合わせ方法もチェックすべき
転職サイト・エージェントへの問い合わせ方法には電話やメール、問い合わせフォームから送信などさまざまな方法があります。どの方法が用意されているかは会社によって異なるため、自分に合った問い合わせ方法に対応しているエージェントを選ぶことが大切です。
たとえば電話対応の場合、対応してくれる時間帯が限られていることも少なくありません。メールや問い合わせフォームから相談する場合は時間を問いませんが、問い合わせる人数の多さを考えると、エージェントからの対応も数日はかかると考えたほうが良いでしょう。
時間帯に関係なく定期的に連絡を取れるエージェントを希望する場合、24時間対応のエージェントがおすすめ。また、スピーディな対応を求める場合は電話等すぐに返答可能な体制が整っているかもチェックしておきましょう。
大手エージェントと小規模エージェントの
違いは規模だけ?
エージェントには、大手と小規模のところがあります。精神科医の転職活動にふさわしいエージェントを選ぶためには、それぞれの特徴を知ることが必要です。特徴を把握したうえで、エージェントを転職活動に有利に利用しましょう。
大手エージェントの特徴
大手エージェントの最大のメリットは、求人数が多いことです。また多数の紹介実績から独自のノウハウも蓄積されています。希望の勤務条件やこだわり条件が特に無い先生でしたら、転職サイトで求人検索をし、興味のある求人についてエージェントにサポートしてもらいながら応募という流れがスムーズです。
デメリットとしては、一人のエージェントが多くの登録者や医療機関を担当しているため、レスポンスが遅かったり、対応が細やかでない場合もあります。また、取り扱う分野も広範囲なため、専門性に欠けることもあります。
小規模エージェントの特徴
小規模エージェントは、保有している案件数は大手に比べると少ない傾向にあります。しかし、独自のコネクションから得られる非公開の求人を、大手よりも多数保有している場合があります。
また専門性に特化したエージェントも出てきているため、業務内容や業界の事情など知識が非常に豊富であることが多いです。エージェントが一人当たりの求職者に割く時間も、業務効率が優先される大手エージェントに比べると長いです。
精神科医ひとりひとりと、しっかり向き合って、転職活動をすすめるのは、小規模エージェントならではといえるでしょう。
転職は、小規模エージェント・求人サイトから
はじめるべき
精神科医の転職活動は、専門性に特化した(できれば小規模の)エージェントに相談する事から始めるのがおすすめです。
まず、キャリアプランをつくることから転職活動はスタートします。医療機関側に条件交渉をしてもらったり、求人の提案を受けるのはその後です。長期的なキャリアプランと、指定医を取得したいなど短期的なプランを考え、そのうえで、転職する目的や条件の整理をします。
ひとりで考えるより、多くの精神科医の転職をサポートしてきたエージェントと相談しながら、実現可能なキャリアプランを明確にしていくことが、効率的な方法であり、よりよい未来への近道になります。
専門性に強いエージェントでは、専門知識を有したコンサルタントが多く在籍し、精神科ならではの話に親身になって向き合ってくれます。小規模エージェントであれば尚更、レスポンスも早いため、タイムリーに転職についての悩みや考えについてじっくり話を聞いてもらえるでしょう。
優秀な転職エージェントと出会い、最大限に活用するためには、各社の得意な傾向を見極め、転職活動における各段階で、適切に相談する必要があります。
独自の知識が必要とされる精神科医の転職では、まず専門性の高い転職エージェントへ相談し、自分の目的や経歴を明確化。その条件に合った病院の求人を紹介してもらうのが得策です。
それと並行して、医療従事者からの支持を集める、言い換えれば利便性が高いエージェントを活用。それでも決まらないようならば、最終手段として、求人数の多いその他大手転職エージェントへ登録をするという手順を推奨します。
まず、専門性の高いエージェントに相談する
「精神科医の転職相談室」
転職エージェント ※1

(https://doctor-seishinka.com/)
精神科医の転職を専門的に扱うため、精神科医が求める転職の条件、病院側が求める医師像の両方を熟知した上での求人紹介が可能。魅力的な職務経歴の記載方法、面接対策などのレクチャーも受けられる。
次に、利便性の高いエージェントに相談する
「M3.com CAREER」
8年連続1位 ※3

(https://career.m3.com/)
会員数29万人を超える日本最大級の医療従事者向けポータルサイト「m3.com」を運営するエムスリーグループの転職エージェント。多くの医師が使用していることで、その利便性の高さが伺える。
最終手段は、求人情報の多いエージェントへ
「民間医局」
求人を掲載 ※5

(https://www.medical-principle.co.jp/)
1997年創業の老舗転職エージェント。臨床研修指定病院から個人開業のクリニックまで、幅広い求人を掲載している。全国各地に拠点を設けることで、エリアに特化した情報も提供している。
※1:2021年1月時点、編集部調べ
※2:2021年3月ゼネラルリサーチによって行われた、全国の20代~60代の医師に約1,000名を対象としたアンケート結果(https://doctor-seishinka.com/)
※3:2020年2月時点の情報、「M3.com CAREER」公式HPより抜粋(https://agent.m3.com/lp/parttime/adv_reason2/entry)
※4:2021年1月時点の情報、「M3.com CAREER」公式HPより抜粋(https://career.m3.com/admin/service)
※5:2020年11月16日時点の独自調査での情報、当サイト掲載のエージェントおよび求人サイトで精神科医の求人方法を最も多く掲載