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転職の流れとチェックポイント
精神科医が転職活動をする場合、理想の開始時期やタイミングが存在します。また、転職活動をするにあたってのチェックポイントを知っておくことが、転職成功への近道になります。
ここでは、転職活動の流れ、方法、チェックポイントを説明していきます。
精神科医の転職活動はいつはじめるか
精神科医の転職は、転職活動を開始する時期が、重要なポイントとなります。
無理な転職は、今までお世話になった職場に迷惑をかける事にもなり、狭い精神科業界だけに良くない評判が立つ可能性もあるようです。
ここでは、理想の転職活動の開始時期やタイミングについて説明をします。
転職時期から逆算して転職活動を行なう
精神科医の転職は4月入職の先生方が多いですが、近年5月以降に転職(入職)をされる先生方も多くなっています。仮に4月に転職をしたいのであれば、半年前の秋頃には転職活動を始めるべきです。
理由としては、転職先をじっくり検討する事が出来、尚且つ現職場にも迷惑をかけることなく余裕を持って退職申請が出来る(患者様の引継ぎなども無理なく行える)時期だからです。
ちなみに早い先生は1年前から情報を集め、夏頃から面接や見学などの転職活動を行なっている先生方もいらっしゃるようです。
中には3ヶ月前頃から転職活動を始める先生もいるようですが、かなりタイトなスケジュールとなる為、その場合は少し転職時期を数ヶ月延ばすという調整も必要です。
よって情報集めからを転職活動という言うのであれば、転職時期の1年前~半年前から始めるのが理想の開始時期と言えます。
転職活動はなにからはじめるべきか
精神科医が転職の方法として、まず最初にすべきことは、転職の目的と優先順位の明確化であり、次に、精神科医としてのキャリアの棚おろしが必要です。
転職の目的と優先順位の明確化
転職を考えたら、まず「指定医としてQOLを向上させたい」「今回の転職は給与額を重視したい」「家庭の事をしながら働きたい」「確実に精神保健指定医の取得が出来る環境に移りたい」などの転職の目的を明確にし、さらには給与額や週の勤務日数、当直の回数などの勤務条件の優先順位を明確にすることが必要です。
報酬については、エージェントに相談して相場を知る必要があります。
また、ほかの精神科医の転職事例や求人情報を、エージェントに確認することで、優先順位についても「絶対必要な項目」と、「可能であれば希望する項目」とに整理できます。転職には、エージェントの利用が不可欠です。
キャリアの棚卸し
「キャリアの棚卸し」とは、急性期or慢性期病院でこれまでどのような患者さんを診てきたのか、どのような疾患が得意なのか、外来は半日(1コマ)でどれ程診ていたのか、病棟の担当患者さんはどれ程診ていたのか、などを整理する事です。
これらは転職先候補の医療機関でも聞かれたり、評価をされるポイントなのですが、自分一人で行うと、「キャリアの棚卸し」は上手く整理出来なかったり、上手く伝え辛かったりする事もあります。
その点についても精神科に詳しいプロのエージェントを利用すると非常にスムーズです。個々の医師のご経験や強みを上手く医療機関側へ説明してくれます。
エージェントを利用する転職活動の流れ
エージェントを利用した場合の転職活動の流れを説明します。
- 問い合わせをする
サイトから問い合わせをします。コンサルタントから連絡が来ます。 - 情報共有を行う
コンサルタントが、これまでの経歴や転職先への希望をヒアリングします。短期的に希望するキャリアと、長期的な将来のプランについても話し合います。 - 求人の案内や提案
希望や経歴から、コンサルタントが求人情報を提供・提案します。 - 応募・面接
コンサルタントが、面接日の調整や、模擬面接・職務経歴書などの書類作成をサポートします。面接や病院見学に同行する場合もあります。 - 内定・契約
コンサルタントが、条件や転職時期の調整をします。
契約の条件を、文書化して、後々トラブルが生じないようにしたり、勤務を開始してからも相談に応じるエージェントもあります。
優秀な転職エージェントと出会い、最大限に活用するためには、各社の得意な傾向を見極め、転職活動における各段階で、適切に相談する必要があります。
独自の知識が必要とされる精神科医の転職では、まず専門性の高い転職エージェントへ相談し、自分の目的や経歴を明確化。その条件に合った病院の求人を紹介してもらうのが得策です。
それと並行して、医療従事者からの支持を集める、言い換えれば利便性が高いエージェントを活用。それでも決まらないようならば、最終手段として、求人数の多いその他大手転職エージェントへ登録をするという手順を推奨します。
まず、専門性の高いエージェントに相談する
「精神科医の転職相談室」
転職エージェント ※1

(https://doctor-seishinka.com/)
精神科医の転職を専門的に扱うため、精神科医が求める転職の条件、病院側が求める医師像の両方を熟知した上での求人紹介が可能。魅力的な職務経歴の記載方法、面接対策などのレクチャーも受けられる。
次に、利便性の高いエージェントに相談する
「M3.com CAREER」
8年連続1位 ※3

(https://career.m3.com/)
会員数29万人を超える日本最大級の医療従事者向けポータルサイト「m3.com」を運営するエムスリーグループの転職エージェント。多くの医師が使用していることで、その利便性の高さが伺える。
最終手段は、求人情報の多いエージェントへ
「民間医局」
求人を掲載 ※5

(https://www.medical-principle.co.jp/)
1997年創業の老舗転職エージェント。臨床研修指定病院から個人開業のクリニックまで、幅広い求人を掲載している。全国各地に拠点を設けることで、エリアに特化した情報も提供している。
※1:2021年1月時点、編集部調べ
※2:2021年3月ゼネラルリサーチによって行われた、全国の20代~60代の医師に約1,000名を対象としたアンケート結果(https://doctor-seishinka.com/)
※3:2020年2月時点の情報、「M3.com CAREER」公式HPより抜粋(https://agent.m3.com/lp/parttime/adv_reason2/entry)
※4:2021年1月時点の情報、「M3.com CAREER」公式HPより抜粋(https://career.m3.com/admin/service)
※5:2020年11月16日時点の独自調査での情報、当サイト掲載のエージェントおよび求人サイトで精神科医の求人方法を最も多く掲載