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精神保健指定医を取得したい

精神科医として自立するための礎となる精神保健指定医の取得が現勤務先では難しいのなら、転職を考えるべきでしょう。

精神保健指定医になるには

精神保健指定医は、厚生労働省によれば、『精神科医療においては、本人の意思によらない入院や、一定の行動制限を行う事があるため、これらの業務を行う医師は、患者の人権にも十分に配慮した医療を行うに必要な資質を備えている必要がある。』(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/seishinhokenshiteii.html)と定義されています。患者さん個人と向き合うだけでなく、社会や家族とのかかわり、社会復帰を目指す患者さんに対して、精神専門医とは異なり、入院の措置などを判断することができる点がやりがいです。ただ、単純に精神科医としての医師免許があればいいというわけではなく、「五年以上診断又は治療に従事した経験を有すること」、「三年以上精神障害の診断又は治療に従事した経験を有すること」と精神科医としての実務経験や研修を履修している必要があります。

精神保健指定医になるためには、以下の手順を踏む必要があります。

精神保健指定医検定試験とは

精神保健指定医検定試験は、精神医学に関する理論と実践に関する知識を測定することを目的としたものです。試験は、年に1回実施され、合格者には精神保健指定医の認定証が発行されます。
精神保健指定医になることにより、精神保健に関連する診療を行うことができますが、検定に合格するためには、専門的な知識と研修が必要となります。また、精神保健指定医は定期的な研修を積むことが求められますので、キャリアアップにも有利です。
このように精神保健指定医になるための検定には、医学博士や医師免許、専門的な研修や検定試験に合格することが必要となります。精神保健に関心がある方は、検定に合格することを目標に、学習と研修に励んでいただければと思います。

検定試験では、書面審査と各症例のケースレポートの提出・口頭試問が実施されます。口頭試問は、提出したケースレポートについて、記載内容が不足している点などに対して、試験官よりいくつかの質問をされます。その口頭試問後に可否の可決が取られる、という流れです。

精神保健指定医取得の転職求人の事例

掲載されている求人事例はエムスリーキャリア(https://agent.m3.com/)を参考にしています。現在は掲載終了している可能性があるため、最新情報は直接ご確認ください。

求人事例1

業務内容・特徴など

精神保健指定医の取得が可能。過去10年間で4名が、当院単独で症例を集めて取得。指導環境が整っている。週2~3コマの外来、20~50床程度の病床管理を担当する。有給が取得しやすく、保育料も支給されるため、子育て中でも可能。札幌からでも通勤できる。

求人事例2

業務内容・特徴など

外来週2~3コマと、25~35床程度の病床管理を担当。日本精神神経学会の研修指定病院で、指定医保有医師が6人おり、指定医取得を希望する若い医師もキャリアを積むことができる。ワークライフバランスを重視しており、赴任手当や住宅補助等、手当面も充実。

求人事例3

業務内容・特徴など

外来診療や病床管理などを担当する。一般精神科症例はもちろん、児童思春期の専門医が在籍することなどから症例が豊富で、指定医取得可能。簡易鑑定、本鑑定など司法医学にも取り組む。高速ICが近いほか、最寄りの私鉄駅からも徒歩圏内。バスも利用可。

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精神保健指定医の取得を目指す求人の転職市場での傾向

精神保健指定医の取得は精神科医のキャリアアップのために欠かせませんが、実務経験と症例数の確保が必要で、そのための条件の整った病院への転職を目指す若い精神科医は少なくありません。

一方、指定医取得を目指す医師の受け入れに前向きな姿勢を示す病院は、一定程度の規模がある所がほとんど。ただし、待遇や条件には幅があります。また、過去に指定医取得者を多く輩出していることや、指導体制の厚さをアピールする求人も。

また、地方の病院のほうが、取得希望者でも待遇を手厚くする傾向があります。待遇の良さと、取得数の多さの両方を兼ね備えている病院は当然、人気が高いと考えられます。

どのような経験・スキル・人柄が求められているか

指定医取得を目指す医師にとって最も関心があるのは、実務経験を積むことができる勤務環境はもちろん、取得に際して要求されている5例のケースレポートをまとめられるだけの症例の多さでしょう。

ただ、症例が多い病院であるということは当然、患者数もそれなりにあって忙しいということになり、その点を受け入れられるかはポイントです。

また、指定医を取得できないない精神科医に提示される年収などの待遇は限られており、勤務日や当直の数も多くなる傾向があります。そうした待遇や条件であっても納得して働くことができれば、必要な症例の数を集め、早期の指定医取得も視野に入っていくでしょう。

転職を成功させるコツ

求人で指定医取得を目指す精神科医の受け入れに積極的であることをアピールしていたとしても、転職する医師にとって本当に重要なのは、本当に症例数を確保できるのか、またどんな指導体制を取っているのかといった、取得に向け具体的にどう対応しているのかです。

また、過去にどのくらい指定医取得をした医師がいるのかや、勤務している医師の中に取得医を目指す人が何人いるのかといったデータも欠かせません。取得医を目指す医師が多くなれば、症例数確保が難しくなってしまいます。

症例数確保ができる環境なのかを見極め、病院の正確なデータを把握するには、専門のエージェントに相談するのが近道です。

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精神科医の転職エージェント選び

精神科の転職を成功させる転職エージェント選び3STEP

優秀な転職エージェントと出会い、最大限に活用するためには、各社の得意な傾向を見極め、転職活動における各段階で、適切に相談する必要があります。
独自の知識が必要とされる精神科医の転職では、まず専門性の高い転職エージェントへ相談し、自分の目的や経歴を明確化。その条件に合った病院の求人を紹介してもらうのが得策です。
それと並行して、医療従事者からの支持を集める、言い換えれば利便性が高いエージェントを活用。それでも決まらないようならば、最終手段として、求人数の多いその他大手転職エージェントへ登録をするという手順を推奨します。

STEP 1
まず、専門性の高いエージェントに相談する
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「精神科医の転職相談室」
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画像引用元:精神科医の転職相談室
(https://doctor-seishinka.com/)
医師が選ぶ精神科医転職サイトとしてNo.1に選出される ※2

精神科医の転職を専門的に扱うため、精神科医が求める転職の条件、病院側が求める医師像の両方を熟知した上での求人紹介が可能。魅力的な職務経歴の記載方法、面接対策などのレクチャーも受けられる。

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次に、利便性の高いエージェントに相談する
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転職希望医師の登録実績
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会員数29万人を超える日本最大級の医療従事者向けポータルサイト「m3.com」を運営するエムスリーグループの転職エージェント。多くの医師が使用していることで、その利便性の高さが伺える。

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最終手段は、求人情報の多いエージェントへ
メディカル・プリンシプル
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最も多くの精神科医の
求人を掲載 ※5
メディカル・プリンシプル「民間医局」
画像引用元:民間医局
(https://www.medical-principle.co.jp/)
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1997年創業の老舗転職エージェント。臨床研修指定病院から個人開業のクリニックまで、幅広い求人を掲載している。全国各地に拠点を設けることで、エリアに特化した情報も提供している。

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※1:2021年1月時点、編集部調べ
※2:2021年3月ゼネラルリサーチによって行われた、全国の20代~60代の医師に約1,000名を対象としたアンケート結果(https://doctor-seishinka.com/)
※3:2020年2月時点の情報、「M3.com CAREER」公式HPより抜粋(https://agent.m3.com/lp/parttime/adv_reason2/entry)
※4:2021年1月時点の情報、「M3.com CAREER」公式HPより抜粋(https://career.m3.com/admin/service)
※5:2020年11月16日時点の独自調査での情報、当サイト掲載のエージェントおよび求人サイトで精神科医の求人方法を最も多く掲載