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精神科医の仕事はつらい?その根拠とは
他科の医師に比べ、精神科医の仕事はつらいと言われることがあります。体ではなく人の精神・心を治療するという特殊な診療科である以上、確かに他科よりつらいことも多々あるでしょう。
ここでは、精神科への転科を検討している医師に向け、精神科医という仕事のつらさや将来性などについて解説しています。
精神科医の業務内容
精神科医の主な業務内容は、患者本人やその家族から症状をヒアリングし、適切と考えられる投薬やカウンセリング、作業療法などを提供することです。
患者の状態は一様ではなく、場合によっては錯乱状態の患者に対応することもあります。また、患者の家族との連携は非常に重要な業務の一つとなりますが、家庭環境が複雑な家族と連携しなければならないこともあります。加えて、症状の種類や程度が多岐にわたるため、常に適切な治療法を検討し続けるなど、臨機応変な対応をしなければならないこともあります。
一部の症状は薬で大きく改善することもありますが、手術や薬だけでは改善しない症例が多いことも精神科の特徴。その点において、他科とはまた異質の診療科と考えて良いかもしれません。
精神科医の仕事はつらい?
病院にはさまざまな医科がありますが、中でも特に「精神科医の仕事はつらい」と言われることがあります。業務の量自体は他科の医師と大きな違いはありませんが、なぜ精神科医の仕事は特につらいと言われるのでしょう?
恐らく、次の3つがその根拠となっている可能性があります。
患者に責められる場面がある
大なり小なり他の医科でも同じですが、特に精神科の医師は、患者から責められる場面が多い印象もあります。
患者の多くは、精神的に疲弊しています。また、一緒に相談に訪れる家族も精神的に疲弊していることがあります。疲労の蓄積を抱えた状態で来院する患者・家族の中には、そのストレスのやり場を精神科医に向けることもあるようです。
担当患者の自殺可能性
精神科には、さまざまな症状を持つ患者が来院しますが、中でも特に多いとされる症状がうつ病。多くの医師がご存じの通り、うつ病が悪化して自殺するケースは後を絶ちません。
病気を治すために自分を頼ってきてくれた患者が自殺したとき、亡くなったことへの深い悲しみを抱くと同時に、精神科医としての自分の適性に葛藤することもあります。
必ずしも医療行為が報われない場合がある
患者の症状を少しでも緩和させようと努力しても、患者が自分を信頼せず「相性が悪い」と判断されることもあります。
精神科医は、患者との信頼関係が非常に大事な医科。信頼関係が構築されず、患者が自分の指示に従ってくれなかったり転院したりしたとき、医師として残念な気持ちになることがあります。
精神科医のニーズは高まっている
精神科医と他科の医師を比べたとき、精神科医のほうが総合的につらいと言えるかどうかは分かりません。ただし、他科の医師とは異質のつらさを抱えることがある点は間違いないでしょう。
その一方で、昨今は従業員のメンタルヘルス改善に積極的な企業が増えてきました。また、発達障害の認知が広がってきたことから、年齢にかかわらず精神科の診療を受ける方も増加しています。もとより、すでに日本では高齢化が進行しているため、今後、今よりもますます認知症を患う患者が増えてくるでしょう。
企業のメンタルヘルスケア、発達障害の診療、認知症予防・治療などは、基本的に精神科で対応する内容です。すなわち、これからの日本社会において、精神科医へのニーズが高まっていくことは、ほぼ確定路線と言うこともできるでしょう。
精神科医への転科は医師向け転職エージェントが活用できる
他科から精神科への転科を検討する場合には、精神保健指定医の資格を取得しやすい職場環境かどうかをチェックしておくことが大事です。また、各患者に対して十分に応えられる体制が整っているかも、よく確認して職場を比較検討したほうが良いでしょう。
それらのポイントを押さえた上で、かつご自身の希望に沿った転職先を見つけるためには、医師向け転職エージェントを活用することが近道です。
当サイトでは、他科から精神科への転職をお考えの医師、または別の病院への転職を考えている現職精神科医に向け、医師の転職サポートで実績のあるエージェントをご紹介しています。
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独自の知識が必要とされる精神科医の転職では、まず専門性の高い転職エージェントへ相談し、自分の目的や経歴を明確化。その条件に合った病院の求人を紹介してもらうのが得策です。
それと並行して、医療従事者からの支持を集める、言い換えれば利便性が高いエージェントを活用。それでも決まらないようならば、最終手段として、求人数の多いその他大手転職エージェントへ登録をするという手順を推奨します。
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※1:2021年1月時点、編集部調べ
※2:2021年3月ゼネラルリサーチによって行われた、全国の20代~60代の医師に約1,000名を対象としたアンケート結果(https://doctor-seishinka.com/)
※3:2020年2月時点の情報、「M3.com CAREER」公式HPより抜粋(https://agent.m3.com/lp/parttime/adv_reason2/entry)
※4:2021年1月時点の情報、「M3.com CAREER」公式HPより抜粋(https://career.m3.com/admin/service)
※5:2020年11月16日時点の独自調査での情報、当サイト掲載のエージェントおよび求人サイトで精神科医の求人方法を最も多く掲載