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病院から求められる精神科医とは

精神科医が転職活動をするにあたって、どんな精神科医が病院から求められているかを知る必要があります。求人する側である医療機関の評価の高い精神科医について、ここでは解説します。

精神保健指定医

精神保健指定医とは、精神保健福祉法第18条に基づいて厚生労働省が定めている資格です。「指定医」とも呼ばれます。

精神科3年以上を含む臨床経験5年以上の実務経験がある精神科医が、所定の受講とレポート提出し、口頭試問などの審査に合格すると精神保健指定医の資格が得られます。

指定医は法的な権限を持つため、重たい精神病患者の強制入院や行動制限などの判断を独占的に行うことができます。精神科の医療機関には、指定医の配置が義務付けられているため、有資格者は、ニーズの高い人材になります。

日本精神神経学会専門医

「日本精神神経学会専門医」とは、日本精神神経学会が、精神医学や医療に関して所定の実務経験を持ち、専門性の高い知識や技能を確かめる審査に合格した医師に与える資格です。「専門医」とも呼ばれます。

精神科には、厚生労働省が認定する「精神保健指定医」の制度があるため、実務上は大きく差がなかったのですが、今後は、専門医の機能が重視される方向です。

専門医は、精神科における適切な教育をうけて十分な知識・経験を持ち、患者から信頼される医療を提供できる医師であることから、求人側の評価は高いです。

若手精神科医

40歳くらいまでが、一般的に若手医師と呼ばれます。若手医師と呼ばれるあいだは、引く手あまたです。

しかし、40代後半からは状況が変わりとくにチーム医療の現場では、年功序列の点から、部長よりも年齢が上、もしくは採用されにくくなります。

一方で、医師一人でまわす医療機関などでは、年齢はあまり問題にはなりません。

コミュニケーション能力が高い精神科医

精神科医は、患者から信頼を得なくてはなりません。患者が話しやすい雰囲気を作ることも必要です。

患者の不安を取り除き、患者が安心して治療をうけることができるようなコミュニケーション能力が高い医師には、「ぜひ、働いてほしい。」と思う病院が多いでしょう。

また、コミュニケーション能力については、患者に対してだけでなく、同僚である様々な医療従事者と円滑に治療をすすめるためにも不可欠です。

リーダーシップのある精神科医

医療の高度化、細分化がすすむなか、精神科医と看護師だけでなく、臨床心理士や精神保健福祉士、薬剤師、医療ソーシャルワーカーなど様々な医療従事者との協力体制が不可欠です。医師は、チーム医療のリーダーとして、治療だけでなく、マネジメントも行います。

スタッフに的確な説明をし、スタッフが意見を述べやすい環境を整えていくことのできる精神科医が求められています。

当直のできる精神科医

当直のない求人を探すと、求人数は少なくなります。また、条件も、当直がある求人より悪くなることが多いです。

入院患者のいる病院であれば、夜間であっても患者への救急対応は必要なため、当直できる精神科医が求められるのは、やむを得ないでしょう。

精神科医の現状と今後の見通し

WHO(世界保健機関)の発表によると、世界人口の13%がメンタルヘルスの疾患を経験していると推定しています(※1)。実際にほとんどの国で若者の死因の上位に自死が入っており、さらに高齢化が確実に進んでいくことから、認知症の発症率も上昇していくことが予想されます。

こういった状況は日本が例外でないことはいうまでもなく、むしろ「ストレス大国」「疲労大国」などといわれるように、様々な原因によって心の病気を患う人は増加の一途を辿っています。

厚生労働省の調査では、2002年に約258万人だった精神疾患を有する患者数が2017年には約419万人へと増加した(※2)とされており、増え続ける患者さんに対応するだけの精神科医が足りていないのが現状といわざるを得ません。

そんな中、精神科医は今後において医療のみならず、福祉・行政・司法・教育といった分野での役割も期待されており、また病院だけでなく様々な医療機関・施設で働けることから、精神科医の求人は今後も安定して多くあることが予想されます。

精神科医には日本精神神経学会専門医の資格や厚生労働省が定める「精神保健指定医」といった資格があり、専門的な知識・経験を有する精神科医であれば、益々ニーズは増え続けていくといえるでしょう。

参照元

(※1)[PDF]WHO|メンタルヘルスアクションプラン2013-2020(日本語版)

(※2)厚生労働省|みんなのメンタルヘルス総合サイト

評価の高い精神科医に該当しないと転職できない?

評価の高い精神科医師に該当しないと、転職できないわけではありません。療養型の病院では、キャリアと人生経験が必要なことから、若手医師ではない60歳以上の医師も多く活躍しています。

専門医や指定医の資格がない場合でも、志望動機として、資格取得に前向きな医師を求めている病院もあります。

働き方や、コミュニケーション能力とリーダーシップについても、キャリアを深堀するなかで、転職活動をしている精神科医の経験や知見を必要としている病院が見つかることがあります。

手厚い対応のエージェントへ相談すべき

精神科医の転職活動は、親身になって動いてくれるコンサルタントがいるエージェントにまずは相談すべきです。
一人では、キャリアの深堀をすることも、自身のキャリアとマッチする就業先を探すことも困難です。

情報を保有しているコンサルタントと一緒に転職活動をすすめることは、よりよいキャリア形成につながります。

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精神科医の転職エージェント選び

精神科の転職を成功させる転職エージェント選び3STEP

優秀な転職エージェントと出会い、最大限に活用するためには、各社の得意な傾向を見極め、転職活動における各段階で、適切に相談する必要があります。
独自の知識が必要とされる精神科医の転職では、まず専門性の高い転職エージェントへ相談し、自分の目的や経歴を明確化。その条件に合った病院の求人を紹介してもらうのが得策です。
それと並行して、医療従事者からの支持を集める、言い換えれば利便性が高いエージェントを活用。それでも決まらないようならば、最終手段として、求人数の多いその他大手転職エージェントへ登録をするという手順を推奨します。

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※1:2021年1月時点、編集部調べ
※2:2021年3月ゼネラルリサーチによって行われた、全国の20代~60代の医師に約1,000名を対象としたアンケート結果(https://doctor-seishinka.com/)
※3:2020年2月時点の情報、「M3.com CAREER」公式HPより抜粋(https://agent.m3.com/lp/parttime/adv_reason2/entry)
※4:2021年1月時点の情報、「M3.com CAREER」公式HPより抜粋(https://career.m3.com/admin/service)
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